一般的に「ストレス」は、体や心に現れるモノとして、非常によく活躍してくれています。
精神的な症状や、理由や原因がわからない症状や状態については「ストレス」に起因することが多いのです。
先々、ストレスが解明されれば事情は変わるでしょうが、いまはまだ身近にある未解明な現象です。
ストレスは、そもそも何かの欲求を引き出す働きがあります。
この欲求は、本人が意識的に望んでいないような行動や習慣に結びつくことがよくあります。
そして、その欲求を満たしても、そもそもストレス要因は解消されない、というのも特徴です。
よくあるのは、ストレスによる食べ過ぎや飲みすぎ、中毒性の習慣、
ほかにも後から本人が悔やんだり、自己嫌悪の蓄積になるような行動に結びついたりします。
行動や諸症状として目に見える段階になれば、自他ともにストレスだと認めやすくなります。
いずれのストレスにせよ、ストレスの根本を正したり、ストレスによって起こる諸現象を変えるのは、
まったく同じやり方です。
ストレスを受けやすいときは、気持ちや意識が分散しています。
その結果、行動や態度にも収取がつかず、ストレスの影響が現れてくるでしょう。
つまり、行動や態度を収取し、気持ちや意識を自分の中心に集めてくることで、
ストレスの影響やストレスそのものから自由になります。
自由になるとは、ストレスやストレスによる反応を意識的にどうするか、
自分でコントロールができるようになります。
自分でコントロールするだけでなく、自然にどうにかなったりすることもよくあります。
呼吸法や瞑想、心と体を調和するようなヨガなどのスポーツ、自然との関わりは、
ストレスから自由になる王道の方法です。
そして、非常にパワフルなものは、無償にやりたいこと、イキイキわくわくするようなこと、
理由もなく楽しくて仕方ないことをやると、自然にストレスに対して調整が起こります。
・家事や育児のストレスが溜まると、SNSなどの投稿にストレスを見つける人。
・やりたいことをやれなくなると、お金や経済的なストレスが増す人。
・お仕事のストレスが溜まると、人間関係の中に不満や問題を発見する人。
・体にストレスが溜まると、むやみに霊感反応が起こる人。
etc.
どんなストレスを体現するかは、かなり個人差があり、またユニークです。
ストレスやストレスによっておこる反応そのものは、ある意味枝葉のことですが、
積もり積もるとさまざまな誤作動が起こり、そもそもの起点がわからなくなります。
どうやら、ストレス現象は、自分自身に目を向けさせるきっかけとして、
起こっているような節が強くあります。
定期的にストレスが溜まると、定期的に人間関係に不満や問題を見つけてしまうAさんの場合。
セッションの中では、
「もっと自分の感覚や思うところを信じたらよい」
という知恵のメッセージが出てきました。
なかなか自分を信じるにも、そこが難しいと感じるようです。
自分を信じるには?
「自分をもっと好きになったらいい」
自分が好き=自分を信じていると、余計な内部葛藤がないため、
周りの人たちが自分の予想や自分の期待と異なる言動を示しても、一喜一憂がないわけです。
自分をもっと好きでいるには?
「楽しく、目がキラキラするようなことをやったらいい」
この楽しい、目がキラキラとは、必ずも誰にとっても楽しいとか愉快とは限らず、
深い部分で味わったり、体験したり、ある程度そのことに起伏をもって味わったときに出てくる
楽しさ、目のキラキラ、といえそうです。
何かに挑戦したり、相応の努力や勤勉さを伴うことがしばしばです。
感覚的なところですが、もっと、もっと、本質的に「私」を大切に、
尊重していくことに気がついていけるとよいでしょう。
本質的に「私」を大切に、尊重することは「私」以外の誰にもできない領域にあることです。
健康を心がける、素直に感じる、言いたいことや表現したいことをするなど、
そもそも他人が替わりにできないこと諸々です。
お互いに思いやりを交わしたり、誰かに大切にしてもらうこととなどは、
その先にあることですから。
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